【国別フィギュア】鍵山優真は大技導入も転倒「落ち込みすぎてやばかったんですが......」 日本チームの「みんなが明るくしてくれた」 (3ページ目)
【背中を押したチームジャパンの声援】
鍵山は、日本代表としての気持ちも口にした。
「チームジャパンはみんな仲がよくて、目の前で応援してくれるので。成功した時も、ミスした時も声援が聞こえて、すごく励まされました。だから、自分も応援する時は気合い入れてやりたいと思います!」
彼は生真面目に言う。しかし向き合っている挑戦を乗り越えることこそ、日本のフィギュアスケート界全体を牽引するはずだ。
「今シーズンは悔しい思いもたくさんしてきましたが、最後までしっかり頑張りたいです。来季に向けて全力で戦えるように」
4月18日、鍵山はフリーを滑る。今シーズンの終章を飾り、来シーズンの序章へ。終わりは始まりの合図だ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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