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【世界フィギュア女子】韓国の新星キム・チェヨンは「侮れない存在」 坂本花織は前戦のリベンジで4連覇なるか? (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【日本勢の五輪出場3枠獲得は固い】

 この3選手の争いに加わってきそうな力を持っているのは、自己最高が214.98点の千葉と、215.74点のイザボー・レヴィト(アメリカ)。だが千葉は、年明けからは少し不調で、どこまで立て直せるかが課題となる。

 また、レヴィトは今季、GPシリーズ2戦目に続き、全米選手権も棄権。2月の五輪プレ大会で復帰したが、状態をどこまで上げられているかの疑問もある。また、2023年世界選手権2位のイ・ヘイン(韓国)もいるが、今季初の国際大会の四大陸選手権は8位と、まだまだ仕上がっていない。

 一方、2025年の五輪へ向けて日本の出場3枠の獲得をめぐっては、坂本と千葉のほかに樋口新葉(ノエビア)もいるのが心強い。出場選手のなかで今季200点台を出しているのは日本勢3人を含めて6人だけ。3枠獲得の条件は、上位2人の順位合計が13以内。よほどのことがない限り、日本女子の3枠獲得は固い状況だろう。

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著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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