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【フィギュア四大陸・男子】9年ぶりに表彰台を逃した日本勢の課題は心身のタフさ 6位の三浦佳生は「心構えを鍛えたい」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【筋肉を取り戻し、心構えを鍛えたい】

 だが、そのフリーでは最初の4回転サルコウ+3回転トーループはしっかり決めながらも、次の4回転サルコウを転倒。トリプルを狙ったアクセルはダブルになった。さらにトリプルアクセルからの3連続ジャンプは単発になり、ミスが続いた。

 それでも後半には執念を感じさせた。3回転フリップでステップアウトしながら最後の2回転サルコウはカウントされなかったが、オイラーを入れて3連続ジャンプにしようとトライし、最後の3回転ループにもダブルアクセルをつけてコンビネーションジャンプを3本にするリカバリーを見せた。

 演技後は精も根も尽き果てたように、疲労しきった表情を見せた三浦。得点は151.68点で、合計は230.48点。総合順位は6位に落としたが、三浦はこう語って前を向いた。

「多くのことを学べたと思うし、本当に貴重な経験でした。来季は五輪シーズンなのでここにいることに本当に意味を感じている。今後は筋肉を取り戻し、もっと冷静になれるように心構えを鍛えていきたいです」

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