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【フィギュア四大陸・女子】千葉百音は連覇なるか? 坂本花織から大金星の韓国スケーターやアメリカの18歳新星も注目 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【上位を狙う樋口新葉、松生理乃】

 千葉、キム、リュウの3人に関しては、いずれも今季はまだ回転不足やノット・クリア・エッジ(不明瞭な踏み切り)という細かなミスをしている。ミスをより少なくした選手が勝利するきわどい勝負になりそうだ。

 その3人を追いかける存在になるのが、ともにGPファイナル進出を果たした日本勢の樋口新葉(ノエビア)と松生理乃(中京大)になる。

 樋口は今季のスケートアメリカでGPシリーズ初優勝を果たし、次のフランス杯では2022年北京五輪以来の200点台となる206.08点を出した。さらに全日本選手権でも206.40点で3位と、200点台をベースにした気配も見せている。

 来季へ向けてトリプルアクセルに挑戦するかどうかも見どころだが、大舞台の経験が多いだけに落ち着いた滑りを見せ、3大会ぶりの世界選手権へ向けて手ごたえをつかんでほしい。

 また、昨季は体調不良もあって苦しいシーズンを過ごした松生は、今季のGPシリーズで2大会とも2位になるしぶとさを見せ、GPファイナル進出を果たした。そして、全日本選手権では、非公認ではあるが2022年の四大陸選手権以来の200点台に乗せる204.00点を獲得し、千葉に次ぐ5位になって四大陸選手権の代表に選出された。

 松生の素直な滑りは大きな武器になるだけに、来季に向けても上位にどこまで迫れるかを確認する大会になる。

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