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王者マリニンの「隙」がGPファイナルで明らかに? 世界選手権で鍵山優真の逆転なるか (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【マリニンは全ジャンプで回転不足】

GPファイナル初出場の佐藤駿(エームサービス/明治大学)は、今季安定感を見せていたSPで最初の4回転ルッツを転倒。自己最高より10点以上低い86.28点だった。

 続くフリーでも、今季なかなか決められていない4回転フリップで転倒した。しかしその後は、最後まで丁寧な滑りを通して184.54点を獲得。合計ではミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)を逆転して270.82点の3位と、納得する結果を残した。

 フリーでも最終滑走で登場した注目のマリニンは冒頭で触れたとおり、攻めの構成に挑んだ。だが、単発と連続ジャンプで跳んだ4回転ルッツと4回転ループは回転不足と判定され、序盤の4回転フリップと4回転アクセル、終盤の4回転トーループと4回転サルコウも4分の1回転不足の「q」判定と、すべての4回転でミスをした。

 得点は、鍵山を下回る186.69点。合計292.12点でGPファイナル連覇は果たしたものの、300点には届かなかった。

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