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村主章枝はフィギュアスケートの現行ルールを疑問視「ジャンプの技術は上がったけどプログラムとして面白いかというと...」 (2ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamaoto Yumeko
  • 田上浩一●撮影 photo by Tanoue Kouichi

●今後も拠点はアメリカ予定

ーー村主さんは佐藤信夫先生やローリー・ニコル、アレクサンドル・ズーリン、ニコライ・モロゾフ、アレクセイ・ミーシンなどそうそうたる先生方に師事してきましたが、印象に残っている教えはありますか?

 やはり佐藤先生とローリーの教えは大きいですね。ローリーはすばらしい振付師さん。佐藤先生は技術的な面はもちろんですが、今、生徒を教えるベースは佐藤先生の姿というのはありますね。あまり過度に褒めすぎないし、淡々としているところが私に合っていた部分もあります。あと、先生の忍耐力も印象に残っています。

ーー佐藤先生は基礎を大切に教えている印象ですが、村主さんもやはり基礎に重点を置いていますか?

 そうですね。悩んだら基礎に戻って、という感じですね。コンパルソリーもじっくりやる時間はなかなかとれないのですが、そこからの流れはきちんと教えていますね。

ーーコーチの資格もとられたとか。

 カナダとアメリカでとりました。特にカナダはすごく厳しいですね。80時間くらいの講習と筆記、実技がありました。同じ氷上で行なうホッケーがすごく盛んな国なので、誰でも教えられるようにしてはいけない、みたいなのがあって。アメリカのほうがやや易しいかな。アメリカはセクハラやモラハラに関しての講習時間がすごく多いですね。

日本帰国時にインタビューに応じた村主さん日本帰国時にインタビューに応じた村主さんこの記事に関連する写真を見るーー今後、日本で教える予定はありますか?

 環境がやっぱり難しいですよね。リンクが少ないですし、東京は教えられるところが少ないので。江戸川(東京都江戸川区スポーツランド)のリンクがオープンしていればそこで教えられますけど、都内近郊だとやっぱり埼玉か千葉まで行かないといけないので。

ーーいつか日本に、というビジョンは?

 映画(プロデューサー)の仕事もあって、映画はマーケットの規模がアメリカのほうが大きいので、今後もメインの活動場所はアメリカになると思います。

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