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村主章枝がラスベガスで映画プロデューサーになっていた?! 「軽い気持ちで始めたら、どえらいことになってしまって(笑)」 (3ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamaoto Yumeko
  • 田上浩一●撮影 photo by Tanoue Kouichi

●「じゃ、やろっか」で映画プロデューサーに

ーーローリーさんの弟子となるべく渡米されて以来、ラスベガスに拠点を持ってフィギュスケートのコーチングをしたり、映画をつくる会社を設立されていますが、それもその夢を叶えるためのステップなのでしょうか?

 そうなんです。アイスショー開催へ向けて2018年にアメリカに拠点を移して2019年に会社を設立しました。そこでショーを撮影できる仲間が必要だなと思ってラスベガスで集めていたんですけど、翌年にコロナが流行し始めてしまって。それでショーの話が一度ストップになってしまったんです。

 そういう事態になってしまったので「これから何したい?」と仲間に聞いたら「映画をつくりたい」と。「じゃ、やろっか」と軽い気持ちで言ったら、もうどえらいことになってしまって(笑)。

現在は映画プロデューサーとしても活動している現在は映画プロデューサーとしても活動しているこの記事に関連する写真を見る スケートもお金がかかりますけど、映画なんて桁が2つくらい違うっていうレベルで! またやばいところに行ってしまったなと思いましたね。なんだこれは、みたいな(笑)。

 そういう流れで映画や映像をつくることになりました。スケートなら小さい頃からやってきているので、上手になるには何が必要か、子どもたちはどういうことをしなければいけないかがわかるんですけど、映画は本当に何もわからなくて。

 ゼロどころかマイナスからのスタートという感じなのでとても大変なんですけど、いずれスケートや自分がやりたいアイスショーにも活きてくると思うんです。映画はチームの規模が全然違うんです。その大規模なチームがいっせーので撮影の日に動く。今までは個人スポーツだったので、そういうところの難しさは感じますね。

 映画の内容は、子どもの人身売買の問題や統合失調症の方を描いた社会派のものから、歴史ファンタジーまでさまざまなテーマを扱っています。

ーーこれまでの仕事はスケートありきでしたが、映画の仕事はスケートが全然関係ない世界ですよね。何もかも初めての世界はいかがですか?

 何かの縁だと思っています。何ものかの力が働いて「やれ」と言われているんでしょうね(笑)。これからの人生や夢のためになるから、じゃないですけど。

ーーインスタグラムを拝見して、なぜ映画の会社なんだろうと思っていました。そういうことだったんですね。

 みんなにも聞かれるんですよ、なんで映画かって。私自身もなんで映画をやろうって言っちゃったんだろうと思っているんですけどね。でも、実際にアイスショーにもこの経験が活かせそうなので、そういうことだったと思います。

ラスベガスでスケートのコーチングを行なう村主さんラスベガスでスケートのコーチングを行なう村主さんこの記事に関連する写真を見る

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