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三原舞依、友野一希、松生理乃、佐藤駿の新プログラムに注目! ドリーム・オン・アイスで見せた進化

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao / Dreams on Ice 2022

力強さを増した三原舞依

 昨シーズンの日本の主力選手たちが、新シーズンへ向けたプログラムを披露した7月1〜3日の「ドリーム・オン・アイス」。そのなかでも特に印象的だったのは、三原舞依(22歳、シスメックス)の滑りだった。

 披露した新ショートプログラム(SP)は、映画『戦場のメリークリスマス』のオリジナルサウンドトラック『メリークリスマス・ミスターローレンス』。彼女の魅力である、流れるような滑りとしなやかな表現はそのままに、明瞭に響くピアノの音のひとつひとつを大切にする演技。

「ドリーム・オン・アイス」に出演した三原舞依「ドリーム・オン・アイス」に出演した三原舞依この記事に関連する写真を見る その動きは以前に比べるとメリハリがあり、力強さを感じさせる。さらに後半に入ってからのスピンもスピード感にあふれ、ステップシークエンスは流れるような美しさのなかにもピアノの音を意識して緩急をつけ、前半以上の力感で演技を盛り上げる。そして、最後はレイバックスピンで静かに物語を終えるような滑りだった。

 ジャンプは、アイスショー初日の演技ではダブルアクセルのあとに3回転フリップ+3回転トーループを跳び、後半は3回転ルッツという構成だったが、その直前の練習では最後のジャンプを3回転ルッツ+3回転トーループとしていた。そして2日目と3日目の演技では最後のジャンプを、3回転ルッツ+2回転トーループ+2回転トーループの3連続ジャンプに。「ファンタジー・オン・アイス」で三原が見せ場にしていた3回転ルッツに4〜6本の2回転トーループをつけるジャンプを彷彿とさせた。

 昨季後半は「体力も戻ってきているので、もっともっと練習を頑張りたい」と話していたが、その手応えも感じてさらなる進化を意識している気配を見せる演技だった。

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