三原舞依、友野一希、松生理乃、佐藤駿の新プログラムに注目! ドリーム・オン・アイスで見せた進化 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao / Dreams on Ice 2022

友野一希は昨季の成長を自信に

 その三原に続いて演技した友野一希(24歳、上野芝スケートクラブ)も、昨季とはひと味違う演技を見せてくれた。

 今年1月の四大陸選手権で2位になり、代役で急遽出場した3月の世界選手権は6位で、昨シーズンを「成長の年」と評価する彼の新SPは、昨季に続くミーシャ・ジー氏の振り付けで、サックス奏者サム・テイラーの『リアル・ゴーン』とC2Cの『ハッピー』を使い、『ハッピー・ジャズ』と名づけたプログラムだ。

 テナーサックスのゆったりした曲調のなかで大きな滑りをし、3回転ルッツと4回転サルコウを跳んだあと、曲調はガラッと変わってアップテンポに。チェンジフット・シットスピンを終えて立ち上がってからは、一気に踊り出す「友野ワールド」に突入し、トリプルアクセルのあとに2種類のスピンをこなすと、あとは全力疾走とも言えるようなステップシークエンス。そして、最後も突如止まる終わり方で、らしさ満開のプログラムになっている。

「自分のスケートをさらに磨き上げていきたい」と話す友野は昨季の成長を自信にし、吹っ切れたように自分らしさを追求し始めている。

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