2022.02.06

村上佳菜子が展望する北京五輪の羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真。「日本の表彰台独占もあり得る」

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「村上佳菜子が語る北京五輪フィギュアスケート」男子シングル編

いよいよ2月8日から始まる、北京五輪フィギュアスケートの男子シングル。日本は羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真の3選手が出番を待つ。先立って行なわれた団体戦では宇野がSP、鍵山がフリーに出場し、ともに自己最高得点を上回る圧巻の演技を見せた。個人戦への期待も高まるなか、2014年ソチ五輪に出場したプロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子さんに各選手の見どころやライバルとなる海外選手について語ってもらった。

北京大会で五輪3連覇に期待がかかる羽生結弦選手北京大会で五輪3連覇に期待がかかる羽生結弦選手 この記事に関連する写真を見る

【羽生結弦の優勝を超越した戦い】

村上佳菜子 2月4日に開幕した北京五輪に出場するフィギュアスケートの男子シングル日本代表は、27歳の羽生結弦選手、24歳の宇野昌磨選手、そして18歳の鍵山優真選手とバランスの取れた布陣となり、やっぱり今の日本を率いる3人なのかなと思うので、ベストメンバーではないでしょうか。この3人で、もしかしたら表彰台独占もあり得るかもしれません!

 この北京大会で94年ぶりの五輪3連覇がかかっている羽生選手は、もう優勝を超越した領域に立っているなと感じています。彼が一番求めているのは、4回転アクセルを跳ぶことで、その目標の延長線上で五輪代表に選ばれましたので、きっと北京五輪でも、優勝を目指すよりも先に4回転アクセル成功に向けた挑戦をしてくるとは思います。

 正直なところ、本番当日までどうなるかはわかりません。もしかしたら、練習をしている間に優勝したいという気持ちが強くなって(4回転アクセルを)回避してくる可能性もあるかもしれないですし、五輪の舞台に立つ羽生選手がどんな戦いを見せるのか、楽しみです。

 私たちが一番注目するところは、4回転アクセルを跳んで成功させるかどうかだと思います。その次が、世界選手権3連覇中のネイサン・チェン選手(アメリカ)との対決でしょう。ただ、羽生選手自身は、ネイサン選手との戦いについては、それほど意識していないように感じます。とにかく、4回転アクセルを跳ぶことに集中して3度目のオリンピックに臨み、超高難度の大技を成功した暁には優勝があるのかなと思います。

2014年ソチ五輪に出場した、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん(写真=事務所提供)2014年ソチ五輪に出場した、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん(写真=事務所提供) この記事に関連する写真を見る