2021.09.08

村元哉中&髙橋大輔が感じる2年目の手応え。北京五輪に向け「自分のレベルをどれだけ上げられるか」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

2021年5月のアイスショー「LUXE」で演技する村元哉中と高橋大輔カップル2021年5月のアイスショー「LUXE」で演技する村元哉中と高橋大輔カップル この記事に関連する写真を見る  2021年9月、フロリダ。アイスダンス2年目、髙橋大輔(35歳)・村元哉中(28歳)組は、アメリカ国内の「レイバー・デイ・インビテーショナル」に出場した。来年2月の北京五輪出場に向け、幸先のいい優勝を飾っている。

 リズムダンス(RD)、フリーダンス(FD)の合計スコアは214.44点。昨年末の全日本選手権は151.86点だっただけに、瞠目(どうもく)すべき向上だろう。国際スケート連盟非公認大会ではあるが、世界選手権や五輪で表彰台に上がってもおかしくないほどのスコアだ。

 ふたりの進化は目覚ましい。RDの新プログラムではソーラン節を用いた和風ヒップホップで独自の世界観を作った。FDでは『ラ・バヤデール』の悲恋のなかにある夢の一瞬を洗練させ、曲の解釈では10点を与えるジャッジもいた。

 "かなだい"と呼ばれるふたりの行き着く先とはーー。

 2019年9月、横浜。ちょうど2年前の話だ。

「大きな目標がないと、自分は頑張れない」

 カップル結成を発表した時、髙橋はそう説明していた。

「大勢の人に注目してもらえるように、アイスダンスでオリンピックを目指していきたいです。北京五輪出場は簡単ではないですが、『行ける』と信じて。そのモチベーションが大事だと思っています」