宮原知子、心と身体が「チグハグ」で自己ワースト。再起を誓った誕生日 (4ページ目)
誠実な女性だけに、言い訳をしているように捉えられたくなかったのだろう。
「コーチには、『もっと自分を信じて』ってすごく言われます。今回も言われました。自分でも意識し、"大丈夫"って思えるようになったはずですが、心のどこかで"ちゃんとできない自分"を見ていて、それが結果に出てしまいました」
宮原は現実と向き合っていた。しかし、悲観的ではない。
「前を向いて」
彼女はこれまでも繰り返し言ってきた。五輪という舞台でメダルを争って、全日本では4連覇の偉業を成し遂げ、「ミス・パーフェクト」と愛される。その栄光は輝かしいが、疲労骨折など困難や挫折もあり、前進し続けて得られたものだ。
「ハッピーバースデー」
外国人記者に英語で祝福を受けた宮原は、同日が23歳の誕生日だった。傷心のはずだが、再起を誓うには悪い日ではない。
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