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日本女子のエースの座を狙え! 
宮原、樋口、紀平の新たな挑戦 (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by Yuya NAGASE/PHOTO KISHIMOTO

「昨季のプログラムは両方とも和のイメージだったので、今季はまったく違うプログラムにしたかったです。フリーは情熱的でカッコいいイメージ。SPは、すごくいい曲をたまたまローリー・ニコルコーチから薦められたので、この曲にしました。フリーと雰囲気がかぶらないようにモダンな曲にしようということで決めました」

 透明感のある演技に定評がある宮原らしさ全開のプログラムになりそうだ。

 今回の合宿でとくに目を引いたのが、今季シニアデビューを飾る紀平梨花だった。武器となるトリプルアクセルの完成度が、ほぼ完璧なまでに向上していたからだ。

 氷上練習ではキレのよさと安定感のあるトリプルアクセルをバンバンと成功させ、曲掛け練習でもしっかりと跳び切っていた。さらに、昨季のジュニアグランプリファイナルで女子史上初めて成功させた3回転のアクセル+トーループの連続ジャンプも披露。一昨季、女子史上7人目となるトリプルアクセル成功者になって以降も、それ以上の大技を体得しているのは間違いない。

「(大きな大会で結果が出なくてもトリプルアクセルに挑み続けた)昨季は、エッジの研磨の具合やメンタルのこと、技術的なこと、調整の仕方などいろいろなことを学ぶことができたので、いまでは調子が悪くても、気持ちで跳べるようになりました」
 
 そんな紀平の新プログラムは、SPが夢の世界を演じるという『月の光』(振り付け:デビット・ウィルソン)、フリーは地球の誕生をテーマにしたという『Beautiful Storm』(振り付け:トム・ディクソン)になった。

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