女子フィギュア10代3人娘が揃って登場。新プログラムの滑り出しは上々 (3ページ目)
新しいSP『月の光』を披露した15歳の紀平梨花は、前半のジャンプのミスが目立つ滑りになってしまった。曲調はスローで、本人は「もっと柔らかな表現ができたら」と臨んでいて、それは『ファンタジー・オン・アイス』でも滑っていた『ラビアン・ローズ』のしなやかで繊細な滑りにつながるもの。この日はジャンプの失敗もあって、しなやかさを出せない滑りになったが、「もっと滑り込んでいけば」という期待も膨らむプログラムだった。
今季からシニアに参戦する紀平 また、男子では、20歳の友野一希がミーシャ・ジー振り付けの『ニュー・シネマ・パラダイス』を大きな滑りで演じて、長野で開催された『ヒーローズ&フューチャー2018』での『ワン・モア・タイム』とはまた違う方向の滑りを披露した。
「このプログラムでは、これまでのフレッシュさとは違う心のこもった表現をしていきたい」
こう話す友野の滑りは、本人が「メリハリの付け方を特に重点的に」と言うように、しっかりメリハリをつけつつ、力強さを感じるものだった。今回は新プログラムの初披露で少し荒さはあったが、昨季の世界選手権の公式練習で見せていた体や手、指先のしなやかさなどが加わってくれば、洗練されたプログラムになってくるはずだ。
「今季はしっかり代表権を自分で勝ち取って、世界選手権に出たい」と宣言した友野も、新シーズンで楽しみな存在になってきた。
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