女子フィギュア10代3人娘が揃って登場。新プログラムの滑り出しは上々 (2ページ目)
「去年の国際大会での表彰台はスケートアメリカだけでしたけど、今年はグランプリ(GP)シリーズで2戦とも表彰台に上がればGPファイナルも世界選手権も見えてくると思う。まずはGPシリーズをしっかり戦いたいと思います」
昨季の『アメリ』とはテイストの違うプログラムだが、彼女のダイナミックな滑りを今季も楽しめそうだ。
第2部2番手で登場した18歳の三原舞依は、新ショートプログラム(SP)の『イッツ・マジック』を披露した。昨季はタンゴに挑戦したが、今季は彼女の持ち味である滑らかさを生かせるプログラム。昨季フリーの『ガブリエルのオーボエ』と同じデヴィット・ウイルソンの振り付けだ。
今季、世界選手権出場を目指す三原 後半のジャンプにミスは出たが、前半の3回転ルッツ+3回転トーループとダブルアクセルは伸びのある滑りできれいに決めた。また、終盤のステップシークエンスでは、曲のテンポを生かしながら大きさとメリハリを感じさせる滑りを披露した。
「曲を聴いた時、ヨーロッパの上品な女性のイメージが浮かんだので、それを表現したいなと思います。この曲はデヴィットさんがずっと温めていた曲で、ピタリとあう人を探していたそうです。私の雰囲気や仕種を見て選んだと言われたので、それに応えてしっかり表現したいと思います」
三原には、「少し考え過ぎてしまった」という昨季の反省があるという。だから今季は、「スケートができる喜びを感じながらノビノビ滑りたい」と言う。ルール変更に対しても「私のジャンプは高さだけでなく流れもある。中野園子先生にも全体を通して力まないジャンプを褒められるので、それを生かしていきたい」と決意している。
目標は世界選手権出場。「昨季の悔しさを晴らすためにも、ひとつひとつをしっかりやっていきたい」と穏やかな表情で話した。
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