2018.07.04

羽生結弦も順調。日本人スケーターが
アイスショーで着々と調整

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直/Fantasy On Ice 2018●撮影 photo by Noto Sunao/Fantasy On Ice 2018

 7月1日までの静岡公演で今年の全日程が終わった『ファンタジー・オン・アイス2018』。この公演に複数回出演した日本人の現役選手は、羽生結弦、紀平梨花(ともに幕張からの全5公演)と、三原舞依(神戸、新潟、静岡)の3選手だった。

ファンタジー・オン・アイスで復調をアピールした羽生結弦 羽生は、平昌五輪後、右足首の治療と安静に努めていたこともあり、5月25日からの幕張公演が、五輪後初めて公の場でジャンプを跳ぶ機会となった。その初日には、ケミストリーが歌う『ウイング・オブ・ワーズ』とのコラボレーション演技で、最初にきれいなトリプルアクセルを決め、後半には3回転トーループを披露。

 演技後、自らのコンディションについてこう話していた。

「まだジャンプは種類を制限していて、アクセルとトーループ、サルコウをリハビリとして練習している段階。その3種類は3回転まで跳べるようになっています。ループに関しては1日に1、2回と制限をして1回転にしたり、跳ぶ動作の練習はしていますけど、ルッツ、フリップはまだ跳ぶ動作に入る練習もしていないです」

 そんな状態のため、今回のファンタジー・オン・アイスは、オープニングとフィナーレ以外は、アーティストとのコラボレーションのみ。その演技に向けては、次のように語った。

「アーティストの曲にはボーカルだけではなく、ギターとかバイオリンなどもありますし、曲というのはその土台の上にある。それは僕たちスケーターの、『曲があってスケートがある』ということと、すごくつながっていると思っています。

 そんな意識であらためて曲を聴いてみると、歌声やピアノなどそれぞれのパートには、その方々のそれぞれの思いやリズム、テンポがあるということに気がつきます。ふたりで歌っているケミストリーさんの歌声も、それぞれのリズムの取り方や呼吸の取り方が違う。そんな掛け合いでできているプログラムだからこそ、それに自分もどうやって融合していくかを考えています。

 試行錯誤しながらですが、自分の感覚としては楽しく滑れています。ある意味、ちょっと新境地に挑戦中という感じです」