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昨季のシンデレラ・三原舞依は、
大人への階段をコツコツと登っている (4ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「つなぎの部分もトランジションがたくさん入っているプログラムなので、一歩一歩で氷を押す(滑る)時間はあまりないんです。エッジワークで押さなければいけないプログラムですし、スケーティングの質が問われますが、毎日の練習で少しずつよくなっていると思います」

 本人も自覚する通り、三原は地道に努力を重ねていきながら、演技を着実に自分のものにしていく能力を持っている。自信を持っていた3回転フリップは、SP、フリー共にロングエッジになってしまったが、それもプログラムを自分のものにしていく過程で克服できるだろう。

 三原自身はもちろん悔しいだろうが、昨シーズンはGPシリーズ2戦目(中国杯)でようやく190点代に乗せている。それを考えれば、199.02点は上々のスタート。ここから一歩ずつ成長していく三原を楽しみにしたい。

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