2017.10.02

昨季のシンデレラ・三原舞依は、
大人への階段をコツコツと登っている

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 9月23日のオータムクラシック(カナダ)最終日、三原舞依は振付師のデヴィッド・ウィルソンに初めて振り付けてもらったフリープログラム『ガブリエルのオーボエ』を披露した。

今季の国際大会初戦のオータムクラシックで2位に入った三原 伸びやかに滑り出した三原は、最初の3回転ルッツ+3回転トーループを確実に決め、コレオシークエンス(スピンなど、すべての種類の動きで構成される連続演技)からのダブルアクセル、2種類のスピンをしなやかに演じた。

 しかし後半に入ると、3回転フリップがロングエッジになり、次のダブルアクセル+3回転トーループでは、セカンドジャンプのタイミングが狂った。そこでとっさに2回転トーループと2回転ループを跳んで3連続ジャンプにし、その後の3回転ルッツに3回転トーループをつけてミスをカバーしたが、最後の3回転サルコウが2回転になるなど、持ち味の安定感は影をひそめた。

 結果、フリーの得点は132.84点で、総合得点も自己ベストを20点近く下回る199.02点。優勝したケイトリン・オズモンド(カナダ)から18.53点の大差をつけられる2位となった。

「フリーは自分の得意分野というか、表現をするのが好きな滑らかな音楽なので、自分の滑りはできたかなと思います。最後までミスなく演技をすることができなかったのが一番悔しいです。いつもより笑顔が足りなかったんですが、そこは緊張があったんだと思います。その中でも、最初のジャンプから波に乗っていけたことは収穫です」