本田真凜vsロシア勢。大舞台での強さで、世界ジュニア連覇なるか (2ページ目)

 実力のある選手がケガなどで出場できなくなったり、力を発揮しきれなかったりする場面を目の前で見たことで、本田選手は今シーズン、体調管理をすごく意識して迎えたのではないかと思います。それだけに、昨年12月上旬に開催されたジュニアGPファイナル(フランス・マルセイユ)をインフルエンザで欠場したことは、とても悔しかったはずです。

その無念を晴らす場となったのが、12月末の全日本選手権でした。その演技は、今でもはっきりと覚えています。体調は完全に回復しておらず、万全の練習ができていないまま迎えた大会でしたが、なんとノーミスの素晴らしいSPを披露してくれました。

 演技前に、濱田美栄コーチは「健康でここで滑れるだけでも幸せなことだから、今日は楽しんで、感謝して滑ってらっしゃい」と送りだしたそうです。その言葉で「気持ちがすごく楽になりました」という本田選手の、今季のSP「スマイル」にぴったりな笑顔溢れる演技からは、リンクを滑ることができる喜びと感謝が伝わってきました。

 SP終了後に本田選手が涙を流した際には、私も目頭が熱くなってしまいました。体調が万全でないなか、あれだけの演技ができるのですから、本当に大きな舞台に強い選手ですよね。まさしく「選手は試合を経験することでしか強くなれない」という、濱田コーチの言葉を体現しているスケーターだと思います。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る