【ボクシング】中谷潤人が井上尚弥をノックアウトするという見立ても......米国の識者たちに訊く5・2東京ドーム決戦の行方
アメリカの識者たちが予想する井上尚弥vs中谷潤人 後編
(前編:井上尚弥vs中谷潤人をアメリカの識者たちが予想 元世界王者たちも「歴史に残る熱戦」を期待>>)
記者会見で握手を交わした井上尚弥(左)と中谷潤人 photo by Hiroaki Finito Yamaguchi/AFLOこの記事に関連する写真を見る
【経験値のモンスターと、成長著しい挑戦者】
現地時間3月28日にWBCスーパーウエルター級タイトルマッチが行なわれた、米国ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンに集った識者たちが占う井上尚弥vs中谷潤人。スポーツ総合チャンネル『ESPN』の記者で、ボクシング取材18年を誇るアンドレス・ヘイル(47歳)はこう言った。
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「私は井上の判定勝ちと予想しますね。中谷も非常に優れた選手ですが、井上がムロジョン・アフマダリエフ戦のようにアウトボクシングで攻略すると考えます。中谷のパンチを井上が十二分に警戒し、無理な打ち合いは避けるでしょう。122パウンド(スーパーバンタム級)で慣れているぶん、チャンピオンにアドバンテージがあると思います。一度くらい、中谷からダウンを奪うんじゃないでしょうか」
20年以上ボクシング界で生きるトレーナー、バーナード・ハケット(52歳)も短く回答した。
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「中谷が勝つね。12ラウンド、フルに闘って井上を上回るだろう。若さという武器、スタミナ、そして成長の加速が目を見張る。井上も素晴らしい選手だが、世代交代を告げる日となるだろう」
客席から興行を見つめたWBAウエルター級王者のローランド・ロメロ(30歳)は、4冠チャンピオン有利とした。
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「6-4で井上かな。キャリアを買うよ。ただ、かなり拮抗したファイトとなって、ほんのわずかな差で勝敗が決まるように思う。中谷にも一発があるので、大きなチャンス。どちらが勝つとは断言できない」
元IBF-USBAミドル級チャンピオンのルイス・アリアス(35歳)もMGMグランドガーデンにやってきていた。
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「ボクシングの醍醐味を伝えてくれる、これ以上ない一戦となるだろう。考えただけで、興奮してくる。両者は12ラウンド激しく打ち合って、僅差の判定で井上が防衛する気がする。2-1のスプリット・ディシジョンという結果でモンスターの手が上がり、再戦になるんじゃないか。実力の差はない。試合をいかに作るかがカギだ」
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著者プロフィール

林壮一 (はやし・そういち)
1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。



















