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【女子プロレス】SKE48時代にセンターを目指さなかった荒井優希が、強敵との闘いを経て決意「女子プロレス界の未来を背負います」

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Mugiko Ozaki

■『今こそ女子プロレス!』vol.31

東京女子プロレス 荒井優希 後編

(前編:荒井優希が振り返る"後ろ受け身キャンセル界隈"からの進化 アイドルとの二刀流時代には偏見との闘いも>>)

 2021年5月4日、プロレスデビューした元SKE48の荒井優希。その年、東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」と、週刊プロレス制定「プロレスグランプリ2021」の新人賞をダブル受賞した。

3月29日、タイトルマッチに臨む荒井優希 photo by Shinsuke Yasui3月29日、タイトルマッチに臨む荒井優希 photo by Shinsuke Yasuiこの記事に関連する写真を見る

 プロレスラーとしてメキメキと力をつける一方で、SKE48の選抜メンバーから外れてしまう。荒井は「プロレスをやったから選抜メンバー落ちしたと思われるのが悔しかった」と話す。

 アイドルとプロレス。二刀流ならではの悔しさを抱えていた彼女に、タッグパートナーとの出会いが訪れる――。

【赤井沙希に教わった、見られることへの意識】

 2022年4月、荒井はDDTプロレスリングの赤井沙希とタッグチーム「令和のAA砲」を結成する。ふたりとも京都府出身で、芸能界からプロレス界入りしたバックボーンを持ち、プロレス大賞新人賞の受賞歴がある。

 当時の荒井は、目の前の試合をこなすことで精一杯だった。リング上で観客から見られていることを考える余裕もなかった荒井に、"見られることへの意識"を教えてくれたのは赤井だった。一緒に入場の練習までして、赤井は見せ方を叩き込んでくれたという。

 また、「試合中は下を向いてはダメ。ずっと相手を見ていないと危ない」と何度も指摘された。「プロレスは闘いである」という認識をあらためて植え付けてもらった。

「赤井さんの性格なのか、遠慮なく全部ストレートに伝えてくれる。試合中に学ぶこともたくさんあったし、それ以外でお話しすることも多かったので、荒井優希を作るうえで欠かせない存在だなと思います」

 7月9日、大田区総合体育館大会で、プリンセスタッグ王者のマジカルシュガーラビッツ(坂崎ユカ&瑞希組)を破り、令和のAA砲は第10代プリンセスタッグ王座を戴冠。荒井はプロレスキャリアにおいて初めてベルトを巻いた。

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著者プロフィール

  • 尾崎ムギ子

    尾崎ムギ子 (おざき・むぎこ)

    1982年4月11日、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、リクルートメディアコミュニケーションズに入社。求人広告制作に携わり、2008年にフリーライターとなる。プロレスの記事を中心に執筆し、著書に『最強レスラー数珠つなぎ』『女の答えはリングにある』(共にイースト・プレス刊)がある。

【写真】東京女子プロレス 荒井優希フォトギャラリー

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