【女子プロレス】SKE48時代にセンターを目指さなかった荒井優希が、強敵との闘いを経て決意「女子プロレス界の未来を背負います」 (3ページ目)
タイトルマッチ当日は、朝から気分が悪い。名古屋から新幹線に乗ると、それだけで酔ってしまう。リング設営が終わってから薬を買いに行き、昼までにどうにか落ち着く、という繰り返しだった。
それでも荒井は王座を366日保持し、6度の防衛に成功。インターナショナル・プリンセス王座の連続保持期間の最長記録と、連続防衛回数の最多記録を更新。通算防衛回数も伊藤麻希に並び最多となった。「苦しかったけど、あの期間があったから今がある」と話す。
【女子プロレス界の未来を背負う選手になる決意】
2024年11月、SKE48 Team KⅡの公演中、2025年3月31日をもってグループを卒業することを発表。卒業後の進路について言及しなかったため、プロレス引退説が流れたが、12月、SKE48卒業後もプロレス活動を継続することを発表した。
「やめる1年くらい前から、『ここだ』っていうのが見えていて。全部やりきったし、『次のステージに進むタイミングだな』と思いました。自分の決断には結構自信があって、『ここだ』って思った時に選ぶことは間違っていない感覚があります」
そして、卒業直前の3月16日、大田区総合体育館大会にて、"女子プロレス界の横綱"里村明衣子と最初で最後のシングルマッチが組まれた。里村は4月29日に引退を控え、あらゆる女子レスラーが里村との一戦を望んでいた時期。東京女子としては最後のチャンスを自分が手にしたことに、荒井は喜びと重圧を感じた。
リング上で里村と対角に立った時、「怖い」と思った。しかし里村のオーラに飲まれてはいけない。出せるものはすべて出したが、ボロボロに負けて、荒井は号泣した。
「完璧に負けたことへの悔しさ。もう一生リベンジできないという現実。うれしさも、楽しさもいっぱいあって......。いろんな感情が混ざり合っていたけど、人にどう見られるとかじゃなくて、自分はあの試合が好きです」
試合後、バックステージで里村は荒井を絶賛した。「かなり驚いています。こんないい選手がいたんだと。技の的確さ、気持ち、それからスター性、全部揃っている。間違いなく女子プロレス界の未来を背負って立つ選手」――。荒井も「私が女子プロレス界の未来を背負います」と決意を里村に伝えた。
3月31日、荒井優希卒業公演をもってSKE48を卒業。4月、リングコスチュームをそれまでのスカートからショートパンツに変更した。
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