【女子プロレス】スターライト・キッドが振り返る強制ヒールターンと、スターダムでの野望「この体格でもできる、を証明していきたい」 (4ページ目)
【大江戸隊からの追放と、新ユニット立ち上げ】
――2024年4月27日、大江戸隊を追放された時のことを振り返っていただけますか?
キッド:加入した時もそうですけど、また自分の意志で移動させてもらえなくて(苦笑)。突然で気持ちが追いつかない部分もありました。ただ正直な話、2023年は少し低迷していたんです。新設されたNEW BLOODタッグ王座は戴冠したけど、メインのタイトルになかなか絡めなかったり、9月にケガで離脱したり。それにあの頃は、「自分に求められているのはヒールじゃないのかも」って薄々感じていました。
――自覚していたんですね。
キッド:そうですね。私が本格的にヒールとして登場した2021年7月4日に大江戸隊のリーダーである(刀羅)ナツコがケガをして、私は大江戸隊のリーダー的な存在だったんですが、2022年10月に復帰。翌年の9月には、私がケガして欠場してしまった。
同年11月に復帰してもフワフワしていて、ユニットで置いてかれている感じでした。でも、大江戸隊のみんなと別れたくない気持ちもあったので、追放された時は悲しかったです。そういえば、大江戸隊ではナツコとのタッグを1回しか組んでないんですよ。それも追放された一因ですかね(苦笑)。
――たぶん、それはないと思いますが......。追放されたあと、中野たむさんとのタッグの試合が組まれるなど、彼女に救われましたね。
キッド:たむちゃんがいたから戻って来られましたし、なつぽいの存在も大きかった。今となっては「ナツコ、あの時に大江戸隊を追放してくれてありがとう」という感じです。
――その3カ月後、新ユニット「NEO GENESIS」を立ち上げましたね。
キッド:立ち上げるまでの"無所属期間"には「全ユニットと組む」という初めての経験もしましたね。
――今まで敵対していた選手たちと組むことに抵抗はありませんでしたか?
キッド:私はヒールとして悪いことをしてきたので、「ごめんなさい」という気持ちでしたね。それを受け入れてくれる人もいれば、「今まで何をしてきたんだ!」と反対する人もいました。でも、それはそれで楽しかったです。
そうやっていろんなユニットと組んで、鈴季すずと星来芽依ちゃんとは「意外と手が合うな」と感じました。それで6.22代々木で芽依ちゃんとシングルで対決したあとに、気持ちをやんわりと伝えたんです。
そしてQueen's Quest(QQ)のAZMの存在も引っかかっていた。だから大江戸隊とQQの「最終敗者以外4人ユニット追放イリミネーションマッチ」でQQを追放されたAZMと天咲光由を勧誘しました。
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