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【女子プロレス】スターライト・キッドが振り返る強制ヒールターンと、スターダムでの野望「この体格でもできる、を証明していきたい」 (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

【宿命のライバル、AZMの存在】

――2022年2月にAZM選手に敗れてハイスピード王座から陥落。6度目の防衛に失敗しました。

キッド:なんでか、6度目の防衛戦が鬼門で......。2022年5月に獲得したアーティスト・オブ・スターダム王座も6度目の防衛戦で獲られてるので(苦笑)。

――ただ、今年の9.6横浜では、稲葉ともか選手相手にワンダー・オブ・スターダム王座の6度目の防衛に成功しました。

キッド:初めて6度目の防衛に成功したのはうれしかったですね! "白のベルト(ワンダー王座)"は永遠に私が防衛し続けます(笑)。

――キッド選手にとって、AZM選手はどんな存在ですか?

キッド:AZMは3期生なので、4年先輩。練習生の頃からずっと一緒に過ごしてきた、一番年齢が近い先輩です。本当に家族ぐるみでご飯を食べに行くような仲で、ともに成長してきたライバル。AZMがいなかったら、私もここまでなれてないだろうなって思います。

――現在、同じユニット「NEO GENESIS」に所属していますね。

キッド:ただ、2020年7月にAZMがハイスピード王座を獲った時、「私とは圧倒的な差ができた」って思いました。あの頃、私は低迷していて余計に焦りを感じた。ちょうど高校を卒業して「プロレス一本でやっていく」と決めた時期でもあったので。

 コロナ禍もあって結果が出ないことも続き、プロレスをやめようかと悩んだこともあったんですけど、2021年2月のジュリア選手とのワンダー戦を機に、「自分もやれる」と手応えを感じました。今は「AZMに並んだか、抜かしたかくらいまではいけたな」って。そういう気持ちにさせてくれるライバルは、やっぱり大切ですね。

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