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【女子プロレス】スターライト・キッドは「素顔でデビューするつもりだった」 スターダムのマスクウーマンが語るデビューからの10年 (5ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

【ターニングポイントになったジュリア戦】

――2021年2月13日、当時のワンダー王者、ジュリア選手に挑戦しましたね。

キッド:正直、ワンダーのベルトというより、ジュリアという存在が大きかった。その時はまだハイスピード(※)のベルトも獲れてなかったから、段階を飛び越えて挑戦してしまった感じでしたね。

(※)ハイスピード王座。素早い動きを得意とする選手向けのベルト。

――この試合でマスクを破られましたよね。

キッド:私のプロレス人生でターニングポイントになった試合です。同年3月、中野たむとジュリアの髪切りマッチが決まっていました。ジュリアからすれば、「たむとの髪切りマッチの踏み台」くらいにしか思っていなかったのかもしれません。でも、私にとっては初めてのワンダー王座挑戦でしたし、初めて後楽園ホールのメインイベントだったので、めちゃくちゃ気合いが入っていた。

 負けはましたが、その試合でスターダムのマスコット的なイメージが覆されたというか。ジュリアにマスクを破られたことで、今まで出たことない感情が大爆発しました。観客の方たちも、私の力強さや感情が動く試合を初めて観たんだと思います。その時に「お客さんが私に求めているのはこういうことなんだな」と感じましたね。

 今思えば、ジュリアも必死だったと思う。アイスリボンから単身、スターダムに乗り込んできて這い上がっていったわけですからね。

(後編>>)

【プロフィール】

スターライト・キッド

身長150cm、体重48kg。スターダム7期生。2015年10月11日にプロレスデビューを果たす。2018年3月28日、新設されたフューチャー・オブ・スターダム王座の初代王者に。2021年6月、ユニット「大江戸隊」に強制加入。同年8月、なつぽいを破りハイスピード王座戴冠。2022年3月、渡辺桃とともにゴッデス・オブ・スターダム王者に。2024年5月、大江戸隊から追放。同年7月、自らが中心となる新ユニット「NEO GENESIS」結成。同年12月、5度目の挑戦で悲願のワンダー・オブ・スターダム王座を奪取した。

<インフォメーション>
スターライト・キッド デビュー10周年記念大会

『キッちゃんファミリー危機一髪!?』

会見では、ドラゴン・キッド(DRAGONGATE)、エル・デスペラード(新日本プロレス)も登壇し、タッグを組むことを発表!

日時:2025年10月20日(月)
開場:18:15 本戦開始:19:00
場所:新宿FACE

詳細はこちら>>

【写真】スターダムのマスクウーマン スターライト・キッド フォトギャラリー

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