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【ボクシング】井上尚弥と中谷潤人の対決は「"WAR"になる」と米識者 「井上はバンタム級時代のほうが特筆だった」との声も (2ページ目)

  • 林壮一●取材・文・撮影 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

 カメラマンとして2013年からボクシングを撮り続けるミカエル・オナは1991年にフィリピンで生まれ、13歳で両親と共にテキサス州ダラスに住み始めた。ビッグマッチの会場で、頻繁に姿を見かける。

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「井上については、2014年末にアルゼンチンのオマール・ナルバエスを2ラウンドで下してWBOスーパーフライ級タイトルを獲得した一戦から、中谷関しては2021年9月のWBOフライ級タイトル防衛戦で、プエルトリカン(アンヘル・アコスタ)を4回で沈めたファイトから着目しているよ。

 技術は同レベルだね。フットワーク、ボクシングIQ、駆け引きと、現時点では井上がちょっと上かな。最近、左フックを喰らってダウンすることが続いているけれど、僕は衰えではないと見る。相手が井上を研究したからでしょう。

 でも中谷には、サウスポーである点、リーチの長さと身長、そして何より若さというアドバンテージがある。カウンターもうまいしね。中谷は、井上戦までにスーパーバンタムで2試合はやってほしいけれど、チューンナップは1戦だけになるのかな。ノックアウトで決着がつくか、判定までもつれるかの予想は難しいけれど、僕は中谷がダウンを奪って勝利するように感じる」

 ボクシング取材歴16年、『Televisa Mexico』のアイナキー・アルザテも語った。

アイナキー・アルザテアイナキー・アルザテこの記事に関連する写真を見る

「日本では、ファン垂涎(すいぜん)のビッグマッチなんだろうが、両者には大きな差がある。中谷もいい選手だが、モンスターの域にはとても達していない。井上が8回でKOするよ。5月のカルデナス戦の倒れ方が衝撃的だったので、不安視する人が多いみたいだな。でも、井上はあの一発から、多くを学んだはずだ。ディフェンスに磨きをかけているだろう。

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