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【Jリーグ】「日本に帰化してもいい」と言ったアモローゾ ヴェルディを退団し欧州トップリーグで得点王に 

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

Jリーグ懐かしの助っ人外国人選手たち
【第11回】アモローゾ
(ヴェルディ川崎)

 Jリーグ30数年の歩みは、「助っ人外国人」の歴史でもある。ある者はプロフェッショナリズムの伝道者として、ある者はタイトル獲得のキーマンとして、またある者は観衆を魅了するアーティストとして、Jリーグの競技力向上とサッカー文化の浸透に寄与した。Jリーグの歴史に刻印された外国人選手を、1993年の開幕当時から取材を続けている戸塚啓氏が紹介する。

 第11回はヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)に在籍したアモローゾだ。このブラジル人アタッカーは、トップチームの公式戦に一度も出場することなく日本を去った。それなのに、強烈なインパクトを残したのだった。

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アモローゾ/1974年7月5日生まれ、ブラジル・ブラジリア出身 photo by AFLOアモローゾ/1974年7月5日生まれ、ブラジル・ブラジリア出身 photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る アモローゾはJリーグ開幕前年の1992年に来日した。18歳の誕生日を数カ月後に控えたタイミングだった。ブラジルではユース代表候補に選ばれていたが、「自分をほしいと言ってくれた期待に応えたい」と、意欲を持ってヴェルディの一員となった。

 来日当初は、身体の線が細かった。フィジカルが出来上がっていない印象があったから、1992年は野球のファームにあたる「サテライトリーグ」でプレーした。

 ここでいきなり、得点王に輝くのである。ゴールのパターンは多彩で、ドリブルシュートやヘディングシュートを決めれば、アクロバティックなジャンピングボレーやオーバーヘッドも見せた。直接FKを蹴らせると、グサリとネットへ突き刺した。

 ゴールゲッターだけでなく、パサーとしての才能にも長けていた。局面を変える中長距離のパスを出しながら、ショートパスで攻撃のテンポを生み出し、DFラインの急所を突くスルーパスを通す。

 さらに言えば、ドリブラーでもあった。スルスルという音がするようなドリブルで、DFを置き去りにしていくのだ。細かなステップと重心移動で、相対するDFの逆を取るのがうまかった。179cmのサイズから想像する以上に足が長く、それがまた独特のリズムや間合いを生み出してもいた。

 サイズ以上の印象と言えば、ヘディングも強かった。滞空時間が長く、打点の高いヘディングでゴールを狙い、ゴール前でのフリックは効果的だった。ジャンプ力がまた異次元で、空中で華麗にボールを操った。

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Jリーグ懐かしの助っ人外国人選手たち

著者プロフィール

  • 戸塚 啓

    戸塚 啓 (とつか・けい)

    スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本サッカー』(小学館)

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