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中谷潤人vs.西田凌佑を井上尚弥のいとこが展望 自らはウェルター級でのKO復活に「中量級も日本人は強いと証明したい」 (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――その先の井上尚弥vs.中谷潤人を期待する声も大きいですが、西田選手はそう簡単な相手ではないと。

「そうですね。西田選手にも十分勝機はあると思います。仮に中谷選手があっさり勝つようなことになったら、想像をはるかに上回るすごい選手、ということになりますね」

――尚弥選手を近くで見てきた浩樹選手から見て、尚弥選手と中谷選手、それぞれの強みをどう見ていますか?

「スタイルはまったく違いますよね。ただ、共通しているのは、ふたりともボクシングが大好き、戦うのが大好きということかと。その本質的な部分は、試合中にもにじみ出ていると思います。だからこそ、お互いにリスペクトし合っている感じがしますね」

【復帰戦でKO勝利「俺だって」】

――浩樹選手自身の話になりますが、3月31日、ミハイル・レスニコフ選手(ロシア)に3ラウンドKOで勝利。おめでとうございます!

「ありがとうございます」

――前回の試合まではスーパーライト級でしたが、今回は67キロ契約、ウェルター級での試合でした。今後の予定は?

「正直、今からスーパーライトに戻すのは、しんどいですね。一度ウェルター級でやってみたくて試合を組んでもらったので、今後もこの階級で戦うことになると思います」

――3キロ程度の差ですが、減量の負担はかなり変わりますか?

「かなり大きいです。これまでは、減量のために練習している感じでしたが、今回は減量に追われず楽しくコンディション作りができました」

――KOしたパンチは左ボディでしたが、狙いどおりでしたか?

「はい。その20秒くらい前、僕がロープ際で詰まった時に相手がワンツーで入ってきたタイミングで、カウンターで左ボディを打ち込んだんです。そこで相手が『うっ』と声を漏らして、ものすごい力でクリンチしてきたので、『これは効いてるな』と。クリンチが解けてからジャブ、右フック、左ボディとつなげました。

 練習の段階から『ボディで崩していこう』というプランでやっていました。相手はアマチュア経験も豊富で、ジャブや中間距離の駆け引きがうまい選手。その駆け引きのなかで、どこかでボディを当てていこうと」

――序盤でのKO勝利でしたが、反省点は?

「2ラウンド目くらいまでは相手の動きが予想以上によくて、パンチがなかなか当たらなかった。『このままだとポイントが取れないな』とちょっと焦りました」

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