井上尚弥の防衛戦を観戦したメイウェザーの叔父は「これまでにない姿」 超大物プロモーターには中谷潤人戦について直撃 (4ページ目)
【超大物プロモーターは中谷戦について「最高レベルになる」】
激闘後のモンスターが、T-モバイル・アリーナの記者会見場にやって来たのは21時30分だった。メディアから質問が飛ぶなか、「中谷潤人戦はいつ頃になりそうですか?」と訊ねられた4冠スーパーバンタム級チャンピオンは、自ら大橋秀行会長に答えを促す。すると大橋は「来年5月くらいですかね」と応じた。
昨年のゴールデンウィークに行なわれたネリ戦で、井上尚弥は東京ドームに4万3000人のファンを呼んだ。T-モバイル・アリーナ興行の5倍以上である。中谷潤人との一戦は、ネリ戦以上の集客が見込める。
モンスターとカルデナスとの一戦をプロモートしたTop Rank社の総帥、ボブ・アラムに日本人頂上決戦について質した。
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――昨年7月、中谷潤人選手とTop Rankは契約を締結させましたが、どんな判断で決めたのでしょうか?
「非常に優秀なファイターですし、ホンダさん(帝拳ジム、本田明彦会長)の選手ですから、共同でプロモートしていくことになりました」
――井上尚弥vs.中谷潤人戦は、2026年5月とお考えですか?
「ええ。そうですね。ボクシング史に残るすばらしいファイトになるでしょう」
――日本人ファンがとても注目している試合ですが、リターンマッチはアメリカで、という計画もイメージしていますか?
「いいえ。まずは一戦組んで、その結果を見てからです。内容によっては、アメリカ、サウジアラビアと、いろんな選択肢が考えられます」
――好ファイトとなった場合、あなたは再戦、再々戦と、名ファイトをマッチメイクしてきましたね。マルコ・アントニオ・バレラvs.エリック・モラレスのように。
「その通りです。マニー・パッキャオvs.ファン・マヌエル・マルケスもね!」
――ジョニー・タピアvs.ポーリー・アヤラも歴史に残るファイトでした。井上vs.中谷戦も、あんなレベルのファイトになりそうですね。
「ええ、もちろん。最高レベルになるでしょう」
――ところで、今日の井上尚弥選手のダウンシーンには驚きましたか?
「それはそうですよ。いつだって、自分が抱えている選手が倒されたらハラハラします」
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1973年にTop Rank社を立ち上げた海千山千のアラムも、井上vs.中谷戦には特別な思いがあるようだ。
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