ウナギ・サヤカは『極悪女王』ブームでバトンを渡さなかったレジェンドたちに絶望 長与千種とは「今リングでやっていることは私のほうがすごい」 (5ページ目)
――ダイソーの商品で作ったコスチュームを着て。フフフ。
ウナギ:あ、それだったら、ウナギ三四郎(髙木三四郎)と3WAYをやりたい。
――髙木さんは休業中だからすぐには難しいかもしれませんが、見たいカードですね。
ウナギ:ウナギ三四郎は私にとって、神的に素晴らしい人なので。
――そして両国のメインイベントは、白使(新崎人生)&一黒者vsウナギ・サヤカ&彩羽匠。白使とやろうと思ったのは、なぜ?
ウナギ:今まで触れてこなかった人で、かつ闘いたい人って誰だろうと考えた時、白使しかいないなと。マジで劣化しなくないですか?
――白使の魅力は?
ウナギ:"清く正しいプロレス"なんですよね。大仁田(厚)とか、めっちゃすごいけど、やっぱり邪道というか。プロレスラーとして生きるための強い悪みたいなのがあって、すごくやりたいって思ったけど、その正反対の人が白使だと思うんですよ。私から一番遠い人なのかなって思います。
――パートナーの一黒者というのは、誰なんですか?
ウナギ:わからないです。この日、新登場!
――この興行を通して、どんなことを実現したい?
ウナギ:4月27日、引退を懸けて闘う地獄のような興行があるじゃないですか(※スターダム横浜アリーナ大会で、中野たむと上谷沙弥が引退を懸けて闘う)。女子プロレス界の歴史を変える興行になると思うんですけど、私はレスラーが不幸になる試合はやらなくていいと思っている。
プロレスで幸せにできる興行をやっていきたいんですよね。もちろん幸せになるばっかりじゃないですけど、やっぱり最後はそれがプロレスの醍醐味というか。何度も立ち上がるレスラーの姿を見て、「明日も生き抜こう」と思ってもらいたいというのが、一番の思いですね。
【プロフィール】
■ウナギ・サヤカ
1986年9月2日、大阪府生まれ。2019年1月4日、東京女子プロレス後楽園ホール大会にて「うなぎひまわり」としてデビュー。2020年11月、スターダムに初参戦。コズミック・エンジェルズを結成し、12月、アーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠。2021年7月、フューチャー・オブ・スターダム王座を戴冠。2022年10月よりフリーになり、"ギャン期"と称して他団体に参戦。2023年10月、KITSUNE世界王座の初代王者、2024年1月6日、JTO GIRLS王者、1月7日、アイアンマンヘビーメタル級王者となり、三冠王となる。2024年1月、9月、後楽園ホールにて2度の自主興行を開催。168cm、54kg。X:@unapi0902
著者プロフィール
尾崎ムギ子 (おざき・むぎこ)
1982年4月11日、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、リクルートメディアコミュニケーションズに入社。求人広告制作に携わり、2008年にフリーライターとなる。プロレスの記事を中心に執筆し、著書に『最強レスラー数珠つなぎ』『女の答えはリングにある』(共にイースト・プレス刊)がある。
【写真】 ウナギ・サヤカ フォトギャラリー
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