ウナギ・サヤカは『極悪女王』ブームでバトンを渡さなかったレジェンドたちに絶望 長与千種とは「今リングでやっていることは私のほうがすごい」 (2ページ目)
【長与千種は絶対的だが「私はいつでもひっくり返したい」】
――里村選手とのワンマッチ興行のバックステージで、「今まで闘ってくれた人たちの気持ちも一緒にリングに上がっている」とおっしゃっていたのが、素敵だなあと思いました。
ウナギ:今まで闘ってくれた人たちもそうだし、アメリカで小橋(建太)さんと試合を観ながら1時間くらいずっとしゃべったことがあるんですよ。「この選手すごいね」「あの技はいいよ」とか言いながら、「小橋さんにとってプロレスってなんですか?」って聞いてみたり。その時にも言葉をもらいましたけど、皆さん、その人なりに私を見てくれてて、それに支えられてできたことってすごくあるんです。
初めて電流爆破をやる前に、長与千種に「マジでやりたくない」って言ったんですよ。そしたら「この方向で受けたら火傷するから気をつけろ」とか、「爆破がバンってなる瞬間、絶対見ちゃダメだよ」とか、いろいろ教えてくれて。そういうのを含めて、私は今リングに立っているかな。
――先日、長与さんにインタビューした時、「ウナギ・サヤカが好きなんです」とおっしゃっていましたよ。
ウナギ:えー! マジ!? うれしい!
――頭が切れるから好き、と言ってたかな。
ウナギ:マーベラスの選手って、全員「長与千種すげえ」って心から思ってるし、"マーベラス=長与千種"じゃないですか。そのイコールを自分に変えなきゃいけないはずなのに、そこまでの概念で思えてないんだろうな。絶対的すぎて。
――あまりにも偉大ですからね。
ウナギ:いい意味で、長与がいるからマーベラスがあるし、だからこそ「絶対に覆らない」ってみんなが当たり前に思っているけど、私はいつでもひっくり返したいと思ってる。対等だと思っているし、なんなら今リングでやっていることは、私のほうがすごいと思ってます。たぶん今までこういう人いなかったんだろうなっていう感覚は、長与さんとしゃべっててめっちゃあるから。なんでも話してくれるんですよ。
――長与さんもうれしいんじゃないかな。みんなに崇め奉られているなか、ウナギさんだけが対等に話してくれて。
ウナギ:その感じは、他のレジェンドの方たちからも感じますね。なんでこんな偉そうにできるのか自分でもわからないですけど。
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