中島翔子が迎える東京女子プロレス「最強タッグ」へのリベンジマッチ ハイパーミサヲと一緒に「トゲを抜くチャンスが来た」 (4ページ目)
――ただ、今年の『第5回"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント』では優勝し、2023年の雪辱を果たしましたね。対戦相手は、マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむ組。試合前は、かなり緊張していたとも聞きます。
中島:前日の寝る前は、「明日、行きたくねぇぇぇ!」とビビり散らかしてました(笑)。当日は、好きな戦隊ヒーローの曲を聴いて、"こんなに練習してるし、私は天才だ"と自分に暗示をかけました。
ただ、試合が始まると、いつもより会場が広く感じましたね。トーナメント5度目の挑戦で初制覇でしたが、戦いによる成長の積み重ねで辿り着いた感じです。
2025年2月、タッグトーナメントを制覇した中島(左)とハイパーミサヲ(写真提供/東京女子プロレス)この記事に関連する写真を見る
――ミサヲ選手も、ハイパミ号(自転車)で南側の客席の階段を滑走して相手に突っ込んでしましたね。
中島:あれは怖すぎて、私にはできません。ミサヲのマインドはすごいです(笑)。"やりたいこと"が既存のプロレスの枠を超えているんですが、しっかり考えて周りを巻き込みながら形にするのがうまいですね。
翌日は、身体の痛みがヤバかったです。試合中、トペ・スイシーダをマックスにキャッチされ、リングの一番固い場所であるエプロンに叩きつけられることもありましたし。でも、その痛みに見合った楽しさがあり、やりきった感がある決勝戦でした。
【やっと、トゲを抜くチャンスが来た】
――試合後は、ワンミリに対しての思いを口にしていましたね。
中島:2年前、私は伊藤ちゃんに負けました。あの時の悔しさがトゲとなり、私の体に刺さり続けている感じです。山下も伊藤ちゃんもいいやつだし、リスペクトもしているけど、タッグとしては大っ嫌い。やっと、トゲを抜くチャンスが来ましたね。
――シングルでも何度も戦っている、山下選手とはどんな存在ですか?
中島:彼女とはデビューが一緒ですが、ふたりでは出かけたくない。気まずいというわけではなく、気を遣っちゃう感じ。たぶん、山下も同じように考えているんじゃないかと。家族のように同じ時間を過ごしてきた、大事な存在。ケガをしたらすごく心配だし、海外遠征で無事に帰国するとホッとするし......本人には、あまり言えませんけど(笑)。
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