中島翔子が迎える東京女子プロレス「最強タッグ」へのリベンジマッチ ハイパーミサヲと一緒に「トゲを抜くチャンスが来た」 (3ページ目)
【ハイパーミサヲと辿り着いた頂点】
――2020年7月4日、ハイパーミサヲ選手とのタッグ「享楽共鳴」が本格的に動き出しました。ただ、2018年8月に新宿で開催された1DAYタッグトーナメントは準優勝でしたね。
中島:享楽共鳴を結成する前も、ミサヲとは変なタッグ名で、その場のノリで組んで出場することがありました。伊藤(麻希)ちゃんや上福(ゆき)など、"規律を乱す人たち"に対して"風紀委員"として戦いを挑んだり。ちゃんとタッグを組んだのは、あの1DAYタッグトーナメントからでしたね。
――ちゃんとタッグを組もうと思ったのはなぜですか?
中島:コロナ禍で無観客になったあとも、「これが明けたら、またいつもの生活が戻ってくる」って信じていたんです。でも、会場に足を運んで応援してくれていたお客さんがコロナに感染して亡くなってしまって。「ああ、元の生活に戻れない人もいるんだ」と。
どうしたらいいのか、答えは出ない。「だったら、後悔をしないようにプロレスをしなくちゃいけない」と思ったんです。それでミサヲと、「世の中が落ち込んでるから、楽しいことをしよう」と。まぁ、それもノリのようなものですけどね(笑)。とにかく"今"、楽しいことをしよう。それが5年間続いています。
――2023年2月『第3回"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント』の決勝でも、「享楽共鳴」は山下実優&伊藤麻希の「ワンミリ」と戦っていますね。
中島:2年前は、私とミサヲの試合ができませんでした。ワンミリは"味が濃い"チームなので、あのふたりの"鍋"に入ると全部がワンミリの味になっちゃう。ワンミリは海外のどんな選手と試合をしても、すべて自分たちの色に染めて防衛してしまうんです。
その頃、享楽共鳴はタッグとして勢いがあったのに勝てなかった。その後、何度かプリンセスタッグ王座に挑戦しましたが、ズルズルと勝てないチームになってしまいましたね。
3 / 5