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ボディコンテスト日本大会へ総合格闘家・杉山しずかが出場 「二刀流」に挑む理由とは (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――パンクラスでの初戦(3月31日・ライカ戦)と、タイトルマッチ(7月21日・重田ホノカ戦)の間ですが、同じ筋トレでも格闘技の強さと健康美を競うコンテストを両立するのは難しいですか?

「始める前は、『たぶん両立はできないだろうな』と思っていました。でもやってみると、格闘技に活きるところが多いなと感じて。格闘技のコーチや選手から、『バランスがよくなった』とか言われることが多々ありました」

――ボディコンテストに向けて、特に意識して鍛えた部分や、逆に絞った部分はありますか?

「大まかに言うと、私の場合は肩周りの筋肉が足りなかったんです。逆に、ウエストの筋肉が少しつき過ぎていました。お尻はドンッとした感じからプリッと引き上げる感じにしようということで、トレーナーさんと話し合いながらスタートしました。筋量自体はOKをもらっていたので、つき過ぎているところを削っていく感じでしたね」

――格闘家として鍛え上げた筋肉とはまた違うんですね。

「周りのフィットネスモデルの友達を見ても、全然違うんですよね。そこはわかっていたので、正直、自分が向いているとは思っていなかったんです。でも『行けるところまでやってみよう』って半信半疑で始めたら、変化が出てきて、それがまた面白く感じました」

【「RIZIN」などとは緊張感が違う】

――食事はどんなところに注意していたんですか?

「体重制限はありませんでしたが、筋肉のカットをキレイに見せるために減量しました。格闘技の時よりもさらに落としたくらいです。その状態で、カーボローディングというんですが、炭水化物を摂るんですよ。トレーナーさんの指示で、大会当日はカラカラの状態で白米とステーキを食べました。それはなかなか大変でしたね(笑)」

――そんな努力もあって初挑戦で優勝、率直な感想はいかがですか?

「正直、必死でしたね。やってみて『まだ全然できていないな』という部分があると感じました。でもその分、次のステージに繋がったのはよかったです」

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