天龍源一郎がケンコバに「あん時の男か」 柴田勝頼に勝利した試合中のサムズアップ (3ページ目)
――天龍さんの反応はどうだったんですか?
「『おぉ、あん時の男か』と」
――覚えていたんですね!
「これ、ホンマにすごいことですよ。あの天龍さんに男として認められた。この瞬間、俺の中で自分の人生が"格上げされた"んです。実際は腰が抜けただけですけどね(笑)」
――事実はともかく、天龍さんがその場面を覚えていて、認められたというのは感動的ですね。
「それで、俺もひと言お返ししました。『あん時の男は、俺です』と」
――痺れますね。
「そこから、天龍さんがあのしゃがれ声で長い話を始めたんですが、聞き取れなかった俺はすべてヤマ勘で『なるほど』『そうでしたね』と合いの手を入れていたんです。その適当な合いの手が全部正解だったみたいで、会話もかなり盛り上がって(笑)。そこでも天龍さんに認めてもらえたんです」
――ちなみに、ケンコバさんが大阪出身であることを、今の天龍さんは知っているんですか?
「天龍さんとはお会いする機会もあるんですけど、出身地のことは話しませんね。ただ、ひとつだけ厄介な問題が残っているんです」
――それは何ですか?
「俳優の大和田信也さんが福井県敦賀市出身で、あの番組をご覧になったのか、ウィキペディアのいたずらを信じてしまったのか、その後に僕と顔を合わせるたびに『福井のためにお互い頑張ろう』と声をかけていただくんです。弟の大和田獏さんには何も言われないんですが、伸也さんにはまだ福井県出身と思われているみたいで。
『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)でもお会いするんですけど、俺が大阪のところに座っていると、福井のところに座っている伸也さんがこちらを見て首をかしげるんです。『ケンコバは吉本だし、何か事情があって大阪に座っているのかな』と思っているのかもしれませんね」
――大和田さんに早く真相を伝えてください!
「ウィキペディアのいたずらから生まれたドラマですが、これも天龍vs柴田の一戦から派生した、隠された伝説です。
話は逸れましたが、最後にこの試合の『もうひとつの謎』について話しましょうか」
(後編:天龍源一郎、柴田勝頼との激闘後に謎のひと言 ケンコバが真相を本人に探るも「聞き取れなかった」>>)
【プロフィール】
ケンドーコバヤシ
お笑い芸人。1972年7月4日生まれ、大阪府大阪市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。1992年に大阪NSCに入学。『にけつッ‼』(読売テレビ)、『アメトーーク!』(テレビ朝日)など、多数のテレビ番組に出演。大のプロレス好きとしても知られ、芸名の由来はプロレスラーのケンドー・ナガサキ。
【写真】天龍と柴田の30歳差の激闘! ケンコバのプロレス連載 試合フォトギャラリー
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