天龍源一郎がケンコバに「あん時の男か」 柴田勝頼に勝利した試合中のサムズアップ (2ページ目)
【まさかの再会で『おぉ、あんときの男か』】
――何やら壮大な話になる予感がしますね......。
「インターネット百科事典の中に『ウィキペディア』ってありますよね。多くの人が書き込める事典で俺のことも載っているんですけど、大阪ドーム大会から数年後、俺の経歴が改ざんされたことがあって。出身が大阪ではなく、なぜか福井県福井市出身になっていた時期があったんです(現在、出身地は大阪府に直っている)。
福井には縁もゆかりもないので、これも謎なんですが......。そうしたら、その情報を見たのか、福井県の民放テレビ局から『福井県出身者だけを集めた特番をやりたい。ケンコバさんは総合司会で』というオファーがあったんです。今思えば『当時の自分はどうかしていた』と反省するところなんですけど、その状況を『オモロイな』と思ってしまって......。福井のテレビ局の方に『福井のために頑張ります!』とオファーを受けたんですよ」
――えぇぇっ! それでどうなったんですか?
「まったく問題なくMCを務めました(笑)。スタジオでは、アシスタントとしてついてくれた地元のアナウンサーから『総合司会は福井出身の星、ケンドーコバヤシさんです!』と紹介されましたし、エンディングで俺は『福井県の明るい未来を!』と手を振って番組を締めました。でも、放送中もその後も、視聴者からクレームがくることはありませんでしたね」
――それは良いことなのか、悪いことなのか......。
「申し訳ないですけど、時効として許していただけたら(笑)。その収録にはご当地アイドルや、福井のローカルタレントの方々が出演していたんですけど、そのメインゲストとして天龍さんも出演されたんです」
――天龍さんは福井県の勝山市出身。ウィキペディアでのいたずらが、その"再会"につながったわけですね。
「その時に、天龍さんとあの大阪ドーム大会の話をしたんです。『何年か前の大阪ドームで柴田選手を53歳で場外に落としたのを、リングサイドでじっと動かずに見ていました。その時、天龍さんにサムズアップされたんです』と打ち明けたんですよ」
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