王者・坂崎ユカが明かす「やりたくない」発言の真相 挑戦者・瑞希には「無条件の愛を与えられる」けど「負けちゃいけない」 (3ページ目)
【「勝たせてあげたい」という気持ちはない】
――2020年11月7日のTOKYO DOME CITY HALLで瑞希選手とシングルマッチを行ないました。その時も「闘いたくなかった」と仰っていましたが、今も同じ心境ですか?
坂崎:あの時より、より闘いたくなくなってますね。より中身を知って、瑞希が東京女子にかける思いとか、私に感じていることとか、欲みたいなものも素直に話してくれるようになって。こんなに真剣に東京女子のことを想ってくれて、こんなに私のことを想ってくれているって知ってるから......うん、やりたくないですね。めちゃめちゃやりたくないですね。勝ち負けで打ちのめせばいいっていう感情だけではなくなってくるので、すっごいやりたくないですね。
――でも、同じ時代にプロレスをしていて、同じ団体にいるから、やらなきゃいけない......。
坂崎:そうなんですよ、やらなきゃいけないのはわかってる。レスラーだから、こういう絆の深め方もあるってわかってるけど、ずっと気持ちが拮抗しています。やるからにはいい試合にしたいし、もちろん負けちゃいけないとも思います。
――「勝たせてあげたい」という気持ちはないですか?
坂崎:ないですね! よりなくなっちゃいますよね。瑞希も東京女子を想っているし、東京女子を背負いたいって言ってるけど、でもなあ、私もなあ......ウチの人生あるしなあ、みたいな。
――今度の試合が終わったあと、2人の関係はどうなっていると思いますか?
坂崎:いや、悪くなることはないんですよ、2人の性格的に。それはわかってはいるんですけど、嫌われるんじゃないかという恐れもちょっとはありますし。私のことを嫌いになったとしても、取り戻す自信はあるけど、でも傷つけたくないっていうのもあって。負けちゃいけないよな。私の人生もあるし。瑞希は「守られたくない」って言いますけど、私が強くいなきゃなっていう気持ちもあるし。めちゃめちゃ複雑です。
――今後、実現したいことは?
坂崎:日本だけでしか、瑞希とタッグをやったことがないんですよ。なので、瑞希とアメリカとか海外でも、タッグができたらなとは思います。
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