井岡一翔の強さの理由を内山高志は「脱力」と分析。大晦日の勝利の先に待つ中谷潤人戦も語った (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

 井岡と中谷、現在の力量については次のように語った。

「現時点では井岡選手のほうが上かなと思います。ただ、中谷選手はまだ24歳と若い。さらに減量苦から少し解放されて階級にアジャストすれば、飛躍的に強くなる可能性も十分あります。う~ん......とにかく『試合が楽しみ』としか言いようがないですね(笑)」

 井岡は中谷との対戦について、「チャンピオンとして挑戦者を迎え撃つのは当たり前のこと。それが中谷選手であろうと誰であろうと、チャンピオンとしての義務。何も思うことはないです」と実現の可能性を語っている。

 井岡が臨む11度目となる大晦日の舞台。日本人初の2階級2団体統一王者、その偉業達成の先には、注目の日本人対決が待っている。

【プロフィール】
◆内山高志(うちやま・たかし)

1979年11月10日、埼玉県生まれ。2010年にWBA世界スーパーフェザー級王座を獲得し、11連続防衛を果たした。プロ通算27戦24勝(20KO)2敗1分。KO率の高さから"ノックアウト・ダイナマイト"の異名をとった。2017年に現役を引退し、解説者や指導者、YouTubeでも活躍している。

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