両親の激しい口論。父が発した衝撃の言葉......。傷ついた朱里が辿り着いた「リング」という輝ける場所 (5ページ目)
しかしSMASHが盛り上がりを見せるなか、「自信をもってプロレスができる」と感じるようになり、また格闘技をやりたいと思った。再びキックボクシングのジムに通い始め、Krushに出場した。そもそも、なぜ格闘技をやろうと思ったのか。
「格闘技の経験をプロレスに生かすことで、自分だけの強みを身につけたいと思ったんです。練習をやっているうちに、格闘技の世界でも結果を出したいと考えるようになりました。でも、当初は『プロレスラーが勝てるわけねーだろ』と言われたり......。そんなこと言われるんだったら、めちゃくちゃ練習して結果を出せばいいんだろと。
自分はプロレスと格闘技はまったく別物だと思っているし、真逆だとも思ってます。『どっちも真剣にめちゃくちゃ練習してんだよ。見返してやる』っていう精神でやってましたね」
(中編:UFCから復帰後、「人生を賭けてプロレスをやる」と誓った瞬間>>)
【プロフィール】
■朱里(しゅり)
1989年2月8日、神奈川県海老名市生まれ。164cm、58kg。日本人の父とフィリピン人の母を持つ。2008年10月26日、ハッスル栃木大会でプロレスデビュー。翌年12月、SMASH旗揚げに参加。2012年1月、Krush.15でキックボクシング初参戦。2014年3月、初代Krush女子王座チャンピオンに輝く。2016年1月、パンクラスと複数試合契約を結び、翌年5月、ストロー級クィーン・オブ・パンクラス王座を獲得。7月、UFCとの契約を発表。2019年1月、MAKAIにてプロレス復帰。2020年11月、スターダム所属となる。2021年12月29日、林下詩美の持つワールド・オブ・スターダム王座に挑戦し、第14代王者となった。Twitter:@syuri_wv3s
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【画像】「モノが違う女」プロレスラー朱里フォト集(11枚)
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