柔道・渡名喜風南、苦手なビロティドも撃破で金メダルへ期待。「プレッシャーもないし、他人の評価も気にならない」 (5ページ目)
東京五輪では、48キロ級が柔道競技のオープニングゲームになる。ここで勝って勢いをつけられるかどうかで、日本人選手の活躍、メダルの獲得数に影響を与えることになる。渡名喜は、非常に大事なトップバッターになる。
「最初ですが、特にプレッシャーはないです。どの大会もいつも(48キロ級は)最初なので、慣れていますから。あまり気負いすぎず、自分らしく、自分主体の柔道で戦いたいですね。そうして一つ一つ確実に勝って、優勝を目指していきたいと思っています(笑)」
その笑顔は、自信に満ちて頼もしかった。
東京五輪の選考となる大会の前から五輪までは週1回程度のオフはあったが、コロナ禍の影響もあり、外に出かけることも遊ぶこともせず、次の練習のためにケアをしたり、休養して時間を過ごした。文字通り柔道にすべてを捧げてきた。
東京五輪で勝ったら「放牧」が希望だ。
1週間ぐらいのオフをもらい、好きな伊坂幸太郎の小説を読んでゆっくり時間を過ごすのを楽しみにしている。もちろん、その前にIJF世界ランク2021年5月の次点で1位のディストリア・クラスニキ(コソボ)と2位のビロディドを破って世界の頂点に立つこと。
それが、「至福の時間」を得るための条件になる。
FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES』
毎週日曜日 15:30〜16:00
スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。
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