2021.06.25

井上尚弥に続けるか。中谷正義がロマチェンコに勝つ方法を米識者4人が考えた

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 ラスベガスのリングを2週連続で日本人ボクサーが沸かせられるのか――。

 現地時間6月19日、米ネバダ州ラスベガスのバージン・ホテルで行なわれたWBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトル戦で、王者・井上尚弥(大橋ジム)が、IBF指名挑戦者のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)に3回KOで圧勝。あらためてその実力と存在感を強烈にアピールした。

 その井上からバトンを渡されるような形で、26日には元OPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(帝拳ジム)が同じバージン・ホテルのリングに立つ。

元3階級王者ロマチェンコと戦う中谷正義元3階級王者ロマチェンコと戦う中谷正義 この記事に関連する写真を見る  昨年12月、中谷はラスベガスのMGMグランドで行なわれた地域タイトル戦で、強敵フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)を相手に9回TKO勝ちを飾り、本場のファンを驚かせた。ただ、今回の相手はさらに手強い。『ESPN+』で全米に配信される今回の興行で戦うのは、元3階級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。アマ時代に五輪2連覇、通算396勝1敗というとてつもない実績を残し、プロ入り後もデビュー3戦目で世界王座に就いたスーパーボクサーだ。

 パウンド・フォー・パウンド(PFP)でも一時はNo.1に君臨していたロマチェンコが、新鋭テオフィモ・ロペス(アメリカ)にまさかの判定負けを喫したのは昨年10月のこと。プライドの高い元王者は再起戦の相手として、2019年7月にロペスと戦い、敗れたものの善戦した中谷を選んだ。

 プロでの16戦中、デビュー戦以外の15戦はすべて世界タイトルマッチという、尋常じゃないキャリアを誇る33歳のロマチェンコが強さを見せつけるのか。それとも32歳と年齢的にも脂が乗った中谷が番狂わせを起こすのか。楽しみな一戦のゴングが間近に迫っている。

 今回、アメリカに本拠を置く4人の記者、ボクシング関係者に3つの質問をぶつけ、日本ボクシング史上に残るかもしれない戦いの行方を占ってみた。