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井上尚弥に続けるか。中谷正義がロマチェンコに勝つ方法を米識者4人が考えた (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

Q2.ロマチェンコが再起戦を飾るためにやるべきことは?

アルジェリ 前戦のロペス戦でのロマチェンコは圧倒的に手数が足りなかった。リングに上がってみたら、ロペスのカウンターのうまさとフィジカルの強さに戸惑った部分があったのだろう。中谷戦ではより積極的にパンチを出すべき。中谷はロペスと比べてはるかにパンチを当てやすい選手なため、手数は自然と増えるのではないか。

ビレガス 勝敗のカギはロマチェンコが自分らしさを取り戻せるかどうかだ。大事なのはサイドに動き、中谷を混乱させること。ロマチェンコのパンチは的確だが、中谷をあっさりと倒すほどのパワーは備えていないから、まずはボディを中心に狙うべきかもしれない。

ディラン ロマチェンコはロペス戦よりもいいスタートを切る必要がある。これまでは相手の力を測り、アグレッシブになるまで数ラウンドをかけていたが、その作業をより早いラウンドからやらなければいけない。

オハラ ロペス戦での敗北に関して、ロマチェンコは自分自身を責める以外になかった。後半戦の戦いぶりは悪くなかったが、最初の6ラウンドはほとんど何も成し遂げなかったからだ。もともとスロースターター気味で、それがついに災いした印象がある。

 同じくスロースターターの傾向がある中谷に対し、今戦では早い段階からエンジンをかけるべきだろう。中谷は接近戦が得意ではなく、前に出ていく際にガードがガラ空きになる傾向がある。そんな相手にプレッシャーをかけ、中谷の長いリーチから繰り出されるジャブを無効化すれば、カウンターを打ち込むチャンスが生まれるはずだ。

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