『呪術廻戦』の虎杖悠仁が駆使する躰道とは? 達人がバトルと作品の魅力を語る (2ページ目)
――虎杖の打った「卍蹴り」というのはどのような技なのでしょうか?
「白帯から黒帯まである中の真ん中くらいで習う技ですね。自分から打つものではなく、相手の蹴りが来た時に打つもので、躰道の五つの動きの中の『変』にあたる『変技』です。変技は風に流される雲のような動きで、相手の動きへの反射での攻撃です。卍蹴りはその典型です。虎杖が卍蹴りを出したのは、変技としてぴったりのタイミングです」
卍蹴りを放つ中野哲爾先生
卍蹴りの参考動画
――虎杖の卍蹴りの動きや体勢は先生から見ていかがですか?
「虎杖がずっと相手を見ているのがとてもいいですね。倒れている状態だと距離感が掴みづらくて当てづらいんです。なので、相手をずっと見て蹴りを当てている虎杖は空間把握能力が高いと思いますね」
――卍蹴り以外で、虎杖にやってほしい技などはありますか?
「虎杖が躰道の中の最強の技『半月当て』っぽい技を出しているシーンがあるんです。両面宿儺(りょうめんすくな)に打っていて。半月当てが最強なのは、威力がものすごく強いということですね。相手が完全に間合いに入ってきた時に打つ技で、相手が前に出ているので威力が出るんです。半月当ては卍蹴りの後に習います」
相手の攻撃を避ける反動で放つ"半月当て"は最強の威力
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