燃えろ!新日本プロレス。史上初の東京ドーム2連戦は激熱カード満載! (2ページ目)

  • 大楽聡詞●文 text by Dairaku Satoshi

●1月4日 第7試合「IWGPインターコンチネンタル選手権」
ジェイ・ホワイトvs内藤哲也

 その色合いから「白いベルト」とも呼ばれる、2011年に創設されたIWGPインターコンチネンタル王座のベルト。それを巻く王者ジェイ・ホワイトに、大人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のリーダーである内藤哲也が挑む。

 新日本が初めて「1.4東京ドーム大会」を行なった1992年生まれのジェイ・ホワイトは、反則攻撃も辞さない"やりたい放題"のスタイルが特徴だ。

 2019年2月に棚橋弘至を破り、外国人史上最年少でIWGPヘビー級の王者となったジェイだったが、2カ月後にはオカダ・カズチカに敗北して陥落。それでも、8月の「G1クライマックス」で準優勝、9月には当時の王者・内藤に勝利してインターコンチネンタルのベルトを手にした。

 今回はタイトルを防衛するだけでなく、翌日に「ヘビー級選手権」と「インターコンチネンタル選手権」の勝者が争う、ふたつのベルトをかけた「ダブル選手権」も制するつもりだ。

 ジェイは11月5日の会見で「この(インターコンチネンタルの)ベルトを、ヘビー級王座挑戦へのチケットとして大切に使わせてもらう。1月4日の東京ドームで再び内藤に勝利し、5日のヘビー級王座も獲って2冠になることで、俺が最強だということを誰も否定できなくなるだろう」と自信たっぷりに話した。

 一方、かねてから「インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持したい。これは俺の目標であり野望」と明かしていた内藤にとって、今大会は絶好のチャンスとなる。

 内藤の2019年は、苦難の連続だった。1月4日に開催された東京ドーム大会でクリス・ジェリコに勝利し、一度はインターコンチネンタルのベルトを奪取したが、3月、4月と飯伏幸太に連敗する形で王座から陥落。6月には飯伏にリベンジを果たして王者に返り咲くも、8月に行なわれた「G1クライマックス」のBブロック最終戦では、ジェイに敗れて優勝決定戦への進出を逃し、今大会のヘビー級選手権への道が断たれた。

 さらに9月にもジェイに敗れ、再びインターコンチネンタルの王座を失う。2冠への野望が潰えたか......そう思われたときに、「ダブル選手権」が決定した。会見で目をギラつかせた内藤は「"逆転の内藤哲也"の舞台が確実に整いつつあるなっていう印象ですね」と、笑みを浮かべながら語った。

 史上初の2冠獲得へ、インターコンチネンタルの"白い女神"はジェイと内藤のどちらに微笑むのか。

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