スーパー女子高生ほか金メダルが続々。
日本レスリングに世代交代の波 (5ページ目)
今大会に出場したリオデジャネイロオリンピック金メダリストのふたり、60キロ級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と69キロ級の土姓沙羅(どしょう・さら/東新住建)の社会人1年生コンビも、そろって金メダルを獲得。一気に若返ったチームをリードしながら、「オリンピックチャンピオンとして負けるわけにはいなかい」と実力を存分に発揮した。
また、75キロ級でも鈴木博恵(クリナップ)が銅メダルに輝き、2010年の浜口京子以来となる最重量級メダルを奪取している。日本女子は今大会で金メダル4個・銀メダル1個・銅メダル1個を獲得し、軽量級から重量級まで幅広い層の厚さを世界に見せつけた。
1964年の東京オリンピックで金メダル5個を獲得して"レスリング王国"と評された時代、「日本の2位は世界の2位」と言われていた。事実、その東京オリンピック代表の座をあと一歩のところで逃した現・日本レスリング協会会長の福田富昭は、翌1965年の世界選手権で見事に優勝を果たしている。
国内で熾烈なライバル争いを続けてこそ、世界で勝てる――。世界最高の舞台で名乗りを挙げた新星たちが、2020年の東京オリンピックへ向けて「花の都パリ」から新風を巻き起こした。
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