須藤元気が大予想。どうなる?メイウェザーvsマクレガー「世紀の一戦」 (3ページ目)

  • 稲垣 收●取材・文・写真 text & photo by Inagaki Shu


■マクレガーはボクサーにない技術で勝負!

 須藤氏は両者の"離れぎわ"についても指摘する。

「マクレガーが勝つにはクリンチだとか、"キワ"の部分で勝負することですね。普通にオーソドックスな戦い方をしたら、勝てないのはわかっているはずですから、いかに変則的にいくか。ボクシングでは反則になるギリギリくらいのところまで考えていると思います。クリンチの際、ボクサーがやらない、組み技系の人特有の崩し方があるんですよ。わからないようにヒザを使ったりして」

 須藤氏は立ち上がって実演してくれた。

腕とヒザを使って、相手の体勢を崩す。「組み技系」なら、このような手もあると指摘腕とヒザを使って、相手の体勢を崩す。「組み技系」なら、このような手もあると指摘「クリンチした時に、ボクサーは崩し合いをあまりしませんが、僕がやっていた(レスリングの)グレコローマンだと、こう崩すんです」

 そう言って須藤氏は、腕で相手の頭を制し、ヒザで相手のヒザを引っかけて崩してみせた。

「倒しにいくのではなく、バランスを崩させて、そこでパンチにいくんです」

 クリンチで崩し、そこからアッパーやフックにいくのは総合格闘家が得意な攻撃だ。そして、メイウェザーがマクレガーの挑発に乗り、グローブを10オンスから8オンスに変更することに応じたので、相手のガードの隙間からパンチが入りやすくなった。

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