須藤元気が大予想。どうなる?メイウェザーvsマクレガー「世紀の一戦」 (5ページ目)

  • 稲垣 收●取材・文・写真 text & photo by Inagaki Shu


■ボクサーとは違う総合格闘家の"間合い"

「マクレガーのもうひとつの強みは、ボクサーと違う"間合い"です。総合だと蹴りがあるんで、ボクシングより間合いが遠い。で、遠いところから一気に入ってくる。だからタイミングもボクシングとは、ちょっとズレるんです。メイウェザーが、その間合い対策としてマクレガー並みの選手とスパーリングできているかどうかは疑問です。さらに、引退して2年、40歳になったメイウェザーの目がどこまで生きているか、どこまで相手のパンチを見切れるかということもある。マクレガーも目がいいので、そのへんで年齢的な差が出てくるかなと。10歳以上違うので」

 ボクシングと違う、遠い間合いから入ってくるパンチというと、総合格闘家の山本"KID"徳郁(のりふみ)が2004年にK-1ルールで魔裟斗と対戦した際、1ラウンドにダウンを奪ったパンチが、まさにそうだった。また、マクレガーは変則的な構えで、かなり腰を落とし、左右をスイッチしたりもする。

「ただ、マクレガーもかなり試合をしてきているので、彼の独特なクセは、ある程度研究されていると思うんですよね。それとマクレガーが、しっかりしたボクシング技術をどこまで身につけているか。王道のボクシングをやることで、初めて変則が生きるので」

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