村田諒太&香川照之が予想する
「中量級スーパースター」の激突マッチ (2ページ目)
香川氏は、スミスの勢いを認めながらも、アルバレスの勝利を断言する。
「スミスは小さいので(176cm)、カネロ(アルバレスの通称)は前の試合でアミール・カーン(イギリス・29歳)の距離に悩まされたようなことにはならないと思うんですね。お互い至近距離から、自分の得意なパンチをインサイドから当てあうことになるんじゃないでしょうか。時間がかかることはないような気がします。5回TKOでカネロ・アルバレス。きっちりとしたKOを見たい」
一方、村田の予想は少し異なる。
「カネロの圧勝はない。絶対苦戦すると思います。スミスはガードを固めて前に出る。あれだけガードを固めた、体格のいい生粋のスーパーウェルター級の選手に対して、カネロのパンチがガード越しにどれだけ通用するのか。スミスのガードを崩せなかったら、かなり苦戦すると思います。カネロの判定勝ち。ただ、薄氷の勝利になるかなと思います」
アルバレスは昨年11月、階級を上げてWBC世界ミドル級王座を獲得(ミゲール・コット戦)。今年5月に初防衛に成功した後、タイトルを返上した。そして本来のスーパーウェルター級に戻したわけだが、これについて香川氏は首を傾げる。
「なぜ、ひとつ階級を下げるのか意味がわからないです。(3団体統一ミドル級王者の)ゴロフキンを避けているわけではないと思うのですが。(減量が厳しくて)身体が大きくなってくる年齢なので、ここで3kg下げるのはキツイのではないかと思うんですけどね」
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