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【女子バレー】オールスターで佐藤淑乃、野中瑠衣、岩澤実育が体現 SVリーグの「盛り上げ方」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【本気でバレーボールを楽しむ】

 昨年、岩澤は代表に入って、ネーションズリーグ、世界バレー選手権とチームを鼓舞する姿が目を引いた。明るさを伝播させられることは彼女の異能と言える。この日も、ベトナム代表ジャン・ティ・タン・トゥイー(群馬グリーンウイングス)のサーブコールで、頭文字のTTポーズでチームメイトを先導して盛り上げた。トゥイーはMVPに輝いており、ひとつの成果だ。

「公式動画にサーブコールがTTポーズというのが出ていて、あれは面白そうだったから、絶対にやりたかったんですよ!」(岩澤)

 岩澤はムードメーカーだが、安易にノリに走るようなことはしない。綿密に調査し、仕込む。意外なほど実直である。あるいはその準備の余念のなさは、リベロというポジションの天性かもしれない。彼女のディグは非常に安定しているが、それは観察力と実直さの賜物だ。

「開幕戦はコンディションがよくなかったんですが、徐々に調子を取り戻せてきました。まずはチャンピオンシップに進まないと先がないので、8位以内に入れるように(現在は7位)......。今は混戦で、一回負けたら順位がふたつも落ちたり、少しも気は抜けませんが、"バレーボールを楽しむ"というのがスローガンなので、一丸となって戦えるようにしたい」

 岩澤はそう言う。彼女が本気でバレーを楽しむ姿勢は、少しも混じり気がない。チームの頼みの綱だ。

「今日は3セット、全部取られて悔しいです!」

 TEAM YOSHINO (試合はTEAM NICHIKAと対戦)のキャプテンになった佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎)は悔しさを口にしたが、オールスターという祝祭に勝ち負けは問われない。佐藤は昨年の日本代表で、石川真佑に追随するアウトサイドヒッターとして頭角を表している。ロサンゼルス五輪に向かう日本女子バレーの新たなスターのひとりと言えるだろう。今シーズンも首位を走るNECの大黒柱だ。

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