【女子バレー】春高バレーで輝きを放った選手5選 日本代表入りに期待の逸材、名門のエースを担うルーキーも (2ページ目)
■マクアリスター アイリーン心寧(ことね 神奈川/横浜隼人高校3年)
金蘭会の馬場とともに、中学生時代に「令和4年度全国中学生選抜」の海外遠征メンバーに選出されたマクアリスター アイリーン心寧も春高で奮闘。神奈川の横浜隼人のエース兼キャプテンとしてチームをベスト16に導いた。
アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼女の魅力は、身長179cm、最高到達点295cmを活かしたアタック。幼少期に、テレビ番組『ライオンのグータッチ』(フジテレビ)の企画で元女子日本代表の大山加奈さんに指導を受け、メキメキと成長したという。春高の会場では、その成長を喜ぶ大山さんの姿もあった。
U17日本代表の経験もあるマクアリスターは、横浜隼人ではトスを託されるポジションに就き、「自分が得点を決めることが、一番チームに流れを引き寄せられる」と話す。しかし一方で、「ひとりで戦っていては絶対に勝てませんから。苦しくてもチームとして戦うことを大事にしています」と、キャプテンとして仲間との絆を武器に晴れ舞台を戦い抜いた。
高校卒業後は渡米し、シラキュース大学に進学予定。「日本では経験できないような選手たちと一緒にプレーして、またひとつ成長したい。もっともっとバレーボールがうまくなれたら」と、笑顔で意気込みを語った。
大学生活をアメリカで過ごした例で言うと、現在はヴィクトリーナ姫路に在籍する宮部藍梨がいる。ミネソタ大学での実績を引っさげて日本代表に選出され、パリ五輪出場を果たした。それに続くことができるだろうか。
■忠願寺莉桜(ちゅうがんじ・りおん 大分/東九州龍谷高校2年)
アンダーエイジカテゴリー日本代表に"飛び級"で選出された馬場に続くように、大分の東九州龍谷で2年生エースを担った忠願寺莉桜もまた、世代を代表する選手と言えるだろう。
中学2年時に、一学年上の馬場らに混ざって全国中学生選抜の海外遠征を経験。翌年には同遠征で参加したユース世代の国際大会「Nations Winter Cup」で日本を優勝に導き、自身は大会MVPに選出された。身長182㎝、最高到達点300㎝から放つスパイクはダイナミックで、いずれ日本代表のサウスポーエースになることを期待されている。
名門・東九州龍谷で1年目からエースを担い、高い注目を集めた。それに足るだけのポテンシャルがあるのは誰もが認めるところだが、本人は「プレッシャーを大きく感じてしまうタイプ」と口にする。謙虚で、それでいて自分と向き合いながらコツコツと自信を積み上げてきたのだ。
今回の春高では、大会中に「誰も私を見ていない、と思うようにしていました。注目されることがメンタル的にもきつい部分はある」とも明かした。だが、「以前だと、もっとマイナスな方向に自分で運んでしまい、プレーにも影響していましたが、それに潰されてしまうのは違うかなと思うようになったんです。ここは成長の通過点で、私のゴールではない。やるしかないですし、それを乗り越えることで自分の成長につなげたい」と力強く語った。
結果的に、チームをベスト4に導いたが、それでも「まだまだ足りないし、まだまだできる。この結果に満足せず、自分にも謙虚になって、もう一度スタートしたい」と振り返った。トッププレーヤーになることへの思いはますます高まっており、「まずは来年、日本一を獲って、その先の自分につなげていきたい」と意気込んだ。
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